フォト
無料ブログはココログ

« インドは原発と水力にバランスを保つと | トップページ | 祖谷に入った平国盛と安徳天皇ご守護 »

2011年6月 7日 (火)

インドがタマンティ多目的で苦慮

【日刊 アジアのエネルギー最前線】インドがタマンティ多目的で苦慮
http://my.reset.jp/adachihayao/index.htm


☆ ミャンマーのイラワジ上流チンドウイン川上流,1200MWのタマンティ多目的ダム

読者は覚えておられるか,2008年,当時はインドの電力省副大臣に就任したばかりのジャイラム・ラメッシュ,現在は環境森林大臣を務めている。彼が,ミャンマーに飛んで,イラワジ上流,チンドウイン川のタマンティ多目的ダムの現場に乗り込み,嫌がるインド水力公社NHPCの現場担当者の尻を蹴り上げて,何のために調査を実施しているか分かっているのか,と威喝して,調査を続行させた。

このミャンマーのイラワジ上流チンドウイン川上流のタマンティのダムサイトは,インドのインパールと国境を隔てて最短距離にあり,無能と言われた牟田口将軍をして退却する日本軍は,多くの屍を残しながら,このタマンティでチンドウイン川を渡河して退却した。この渡河地点は,格好のダムサイトで,下流の灌漑も含めた多目的ダムとして,古くより多くの技術者が目をつけてきた。

1976年に世界銀行の資金で調査に入った関電の杉木さんも,当時のビルマの経済浮揚を目指して,現場で訓練を含めた大規模なダム建設の案を抱いて,世銀と協議した。非常に大規模なプロジェクトであるため,簡単には資金が集まらなかったが,西側がミャンマー制裁を行う中,中国に対抗したインドは,インド国境から近接していて,インド北東部の電力として輸入すべく,ミャンマー政府と協議の上,NHPCを送り込んだ。

元々のインドとミャンマーのこのダムの協力協定は2004年に合意されている。4年間に亘る調査活動の末,NHPCは,インドへの輸入困難,の結論で引き揚げようとしていた。そこに現れたのが,電力省副大臣に就任したラメッシュで,彼は,プロジェクトそのものの成否よりも,中国が怒濤の勢いで流れ込んでくるミャンマーでの唯一のインドの橋頭堡を築くべく,策略を巡らしていたのである。

こうして,ラメシュ主導の下,2008年に再び強化された協定の下で,NHPCは調査を継続することになったのである。あれから3年の月日が流れたが,どうもインド人とビルマ人はうまく協力できないのか,NHPCの調査活動はもたもたしていたようである。その間に周囲では,中国がどんどんダムを建設してゆく状態を見たミャンマー政府は,インドを無能力,と評価し始めて,場合によっては,中国企業に切り替えることまで触れた。

今日のこの長い記事は,中国の経済的植民地に変容してゆくミャンマーの中で,インドはこのタマンティを死守すべく働きかけているが,どうもNHPCがどんどん開発意欲を失ってきている模様である。ミャンマーのガス包蔵は90兆立方フィートと言われており,インドも中国と競って,1500kmのパイプラインを計画している。まさに,インドが台頭する中国の覇権拡大に対抗する唯一の砦となってきているのである。


☆ 参考資料

●110607A India, timesofindia.indiatimes.com
インド,ヒマチャルのサトルジュ川,1,000MWのカルチャム-ワンツ水力が完成間近
1,000 MW Karcham Wangtoo plant to be commissioned by Aug 15
http://bit.ly/krrrZQ
KARCHAM-WANGTOO: With one turbine having begun power generation and the second one on trial run, India's largest hydropower project in the private sector is likely to be commissioned ahead of schedule by mid August this year. 1,000 MW Karcham-Wangtoo hydroelectric project,Jaypee Power Ventures Ltd ( JPVL),Satluj river in Kinnaur district of Himachal Praesh,250 MW turbines,Andritz Hydro Company,306 MW of peak power,first turbine since May 17,,second by June 15,third by July 15,last one by August 15,Jaiprakash Associates group, Rs 6,903.37 crore,started in April, 2006,Rs 3.35 per unit,4,368 million units of power,Punjab, Haryana, UP and Rajasthan

インド,ヒマチャルのサトルジュ川,1,000MWのカルチャム-ワンツ水力が完成間近,IPPで地元企業JPVL,機械はアンドリッツ,250MWユニット4台,既設としてはインド最大規模で,インダス上流の今後の水力開発に期待 http://bit.ly/krrrZQ

●110607B Myanmar, eurasiareview.com
ミャンマーのイラワジ上流チンドウイン川上流,1200MWのタマンティ多目的ダム
Tamanthi Hydel Project: India’s Eastern Foothold ? Analysis
http://bit.ly/k0LyPb
India’s strategic venture of engaging Myanmar by building hydro-power projects in that country will be in trouble if the Tamanthi Dam project goes off the tracks.,National Hydroelectric Power Corporation (NHPC),as early as 2004,Chindwin River,began in 2007,agreement on September 16, 2008,Department of Hydropower Implementation (DHPI) of Myanmar,another dam at Shwesayay,80 metre high dam,three billion US dollars,capacity of 1200 MW,annual production of 6,685 Gwh,Monywa mining operation in Myanmar,Switzerland-based Colenco Power Engineering,2004 ASEAN countries car rally from Guwahati (Assam) to Bangkok,90 trillion cubic feet,Myanmar’s A1 and A3 offshore blocks located at Sittwe in Arakan State,gas through a 1,575 km pipeline,from Sittwe port in Myanmar through Aizwal?Silchar-Guahawti-Siliguri to Gaya,Haldia-Jagadishpur oil pipeline in Gaya (Bihar)

ミャンマーのイラワジ上流チンドウイン川上流,1200MWのタマンティ多目的ダム,インドがミャンマーとの重要な接点としてNHPCを調査に入らせているが,地元と必ずしも円滑に行かず,中国企業の敏捷さの間に差が出て,インド甚だ苦慮 http://bit.ly/k0LyPb

○110607C Vietnam, ibtimes.com
ベトナムが激しく中国の南シナ海での暴挙に抗議している
Vietnam reacts against Chinese power-play in South China Sea
http://bit.ly/lh7iDK
Yesterday over 1,000 Vietnamese protesters marched through the center of Ho Chi Minh City, rallying against what they say is China's domination in the South China Sea. Protesters at the Chinese Embassy in Hanoi numbered in the hundreds. 200 billion barrels of oil beneath the South China Sea

ベトナムが激しく中国の南シナ海での暴挙に抗議している,ペトロベトナムがその経済海域内で原油探査を実施していたときに,強制的にワイヤの切断を行った,他にフィリッピンなども国連に訴える姿勢,南沙諸島の原油包蔵は2000億バレル http://bit.ly/lh7iDK

○送料わずか70円~で日本からお届け!楽天国際格安配送
http://bit.ly/cZSj1R
○旅行用品の大型ショップ旅の雑貨店
http://bit.ly/c42ZsV

« インドは原発と水力にバランスを保つと | トップページ | 祖谷に入った平国盛と安徳天皇ご守護 »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: インドがタマンティ多目的で苦慮:

« インドは原発と水力にバランスを保つと | トップページ | 祖谷に入った平国盛と安徳天皇ご守護 »