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2011年1月 5日 (水)

中国が推すインドシナ縦断の高速鉄道構想

【日刊 アジアのエネルギー最前線】中国が推すインドシナ縦断の高速鉄道構想
http://my.reset.jp/adachihayao/index.htm

ウイキリークスの影響は今のところ,アジアに対してはそれほど大きな混乱を起こしていない。日本や韓国などは何と言っても基本的には情報公開が進んでいるから,格好が悪い問題が出てきても,それほど国際情勢に影響はないだろう。しかし,問題は中国だと私は見ている。既に習近平が上海にあったときの発言が問題になったりしている。滅多に本音が聞けない北朝鮮は,これから波紋を広げるだろう。

私は,中国が韓国による朝鮮半島の統一を望まず,北朝鮮を属国化し,そのためには北朝鮮に核を持たせることも厭わず,或いは厭わずどころか,積極的に核開発を支援している,と見ている。そう言う目で見ると,6カ国協議などと言うのは,まさに茶番劇で,中国がもたもたしているのは,中国が意図的にそうしているのだと考えられる。しかし,この中国の姿勢に気が付いているのはロシアで,この中国の意図を妨害する態度が見られる。

日本には拉致問題があるが,しかし,北朝鮮問題と言う理解に立たず,やはり中国の国境問題,核心的利益の一つで,中国がミャンマー,パキスタン,カンボジア,スリランカ,チベット,新疆ウイグル自治区,内モンゴルで進める行動と合わせて見た方が分かり安いし,効果的だ。特にパキスタンの核など,まさに北朝鮮支援の教科書と見える。故に,金総書記が,中国は信頼していない,との発言が漏れたことは,的を得ているのだ。


中国は,パキスタンやミャンマーへの進出は,比較的順調に進めているが,中国が苛立っているのは,インドシナ半島,メコン河流域だと思う。それは,1970年代から進んだタイの経済成長,それは緊密に日本企業と連携した成果であるが,そのタイ経済の影響がラオスに浸透していて,中国はメコン下流に対しては後発組となっていることだ。それはダムを見ても分かるが,ナムトウン川,ナムグム川など,主流はタイ企業に抑えられている。

中国が海外進出を本格的に開始した2000年以降は,ラオスのダムは,雨が少なく川が平坦で開発困難な西北部のナムカン川などに入らざるを得なかったことだ。1990年代後半から,中国雲南省を包含した汎メコン圏GMSをADB主導で始めたときに,やっと中国は対話に加わることが出来た。そのGMSは,昨年8月,ハノイで首脳を含む会議を持ったが,そこで中国から電撃的に提案されたのは,メコン縦断高速鉄道である。

この高速鉄道計画は,GMSの首脳に承認された,と言う確認を求めるが如く,一昨日の中国紙,東方網に,「2020年にもメコン流域鉄道完成へ=中国のエネルギー安全保障に貢献」,と題して大きく記事にされた。それは,「中国の雲南省昆明市からメコン諸国(タイ、ラオス、ベトナム、カンボジア、ミャンマー)を経由し、マレーシア、シンガポールへ」,とされて,日本などが進める横断道路と直交する路線である。

日本政府は,まさかその様なところに高速鉄道などとは考えていないから,ベトナムとの二国間で進めているのみである。中国が高速鉄道を提案したのは,最近の中国の高速鉄道技術の経験が蓄積されたと言うことよりも,日本の横断高速道路よりは,高速鉄道が,ラオスは勿論,タイ,マレーシア,シンガポールの自尊心をくすぐるためであったと考えられる,事実,採算は極めて厳しい提案であるからである。

先日は,タイの鉄道相が北京に呼ばれて,技術も金もある,タイは何をもたもたしているのか,と糾弾された。さすがにタイ人だと思うのは,タイ国会がこの中国の提案に,誰がその高速鉄道に乗るのか,と問いかけている点で,中国が観光客をどっと送ってくれるのなら兎も角,と未だ煮えきれない態度だ。観光客どころか,人民軍をどっと送ってきたら大変だ,と思っているのだろう。

この鉄道は,まさにインドシナ半島をすべて抱え込む経済規模を持っており,旧日本の満鉄に匹敵する政治的インパクトがある。これからインドシナ半島へ影響力を発揮しようとしているクリントン国務長官にとっては,中国は少しやりすぎではないか,と言って欲しいところだ。このメコン縦断鉄道と密接な関係を持ってくるのが,アンダマン海,インド洋に面する港湾の位置である。

タイは既に,サルウイーン河の河口に位置するミャンマー領内のダウエイに深海港を建設することで合意して準備が進んでいる。日本企業も参加を表明している。このダウエイからカンチャナブリを通ってバンコクへの高速道路を建設し,タイ東部の工業地帯の機能を分散する計画で,中国企業も出資する。ダウエイ港が大きく機能するならば,雲南からの鉄道をこのダウエイまで敷設する構想も,中国も持っている。

これらの構想と微妙な関係を持っているのが,タイ南部,マラッカ海峡の北端に位置する深海港パクバラの整備構想である。タイ政府は,もしミャンマーのダウエイ港が開発されるなら,このパクバラ港は機能が重複するので,簡素化したい,としているが,これに噛みついたのが,タイの港湾局幹部で,機能が全く違う,予算カット許さず,と叫んでいる。この論争は,実は中国の高速鉄道構想と,密接な関係がある。

私は,日本政府もこのような国際的なインフラ構想に対しては,例えそれが中国の発想としても,積極的に噛んでいってはどうか,と思っている。中国が発想するものには口を出さない,と言うのではなく,進んで中国の意図の問題点を論じて,タイと協力する,費用が必要なら,その程度の規模の鉄道なら経済性が証明されるなら,半分以上の費用を出す用意がある,と言ってみてはどうなのか。

事実日本は,JBICの独立で大規模な国際的インフラに打って出る基礎は出来たと思う。何しろ,90兆円の国家予算の内,半分は海外事業からたたき出さなければ,日本は沈没する恐れがあるのだから,相当な規模の海外事業に打って出る必要に迫られている。資金規模でも決して中国にひけをとるものではないし,技術に至っては,中国の上を行く,日本にないのはただ起動の原動力だけである。

この南北高速鉄道に沿って,ラオス領内のルワンプラバン下流に,1,260MWの本格的本流ダム,サヤブリ計画がラオス政府より提案されており,今日のバンコクポストは,タイ企業がパンドラの箱を開くことになるのか,と報道している。メコン本流,中国領を除く下流域には,本流沿いに11のダム計画がある。このサヤブリ地点は,唯一すべてラオス側の国土であり,水没移住も僅かに2000人と,比較的環境問題が少ない。

メコン河委員会は,報告書を出して,環境への影響が複雑で,50項目に亘る調査研究の必要を述べ,この先10年間,着工の意志決定を遅らすよう,公式に沿岸諸国の政府に提案している。そうなれば,運転開始は20年ごとなり,開発側やラオス政府は待てないだろう。イルカの問題を提起しているが,まるまると太ったイルカを目の前に,やせ細った沿岸住民を見ると,開発を躊躇する時間はなさそうだ。


今日の東京市場は東芝が上げている。最近の原発ブームもさることながら,東芝の傘下にあるWH,ウエスティングハウスが,中国国家核電技術SNPTCと大型原子炉を共同開発することが報道されたからである。主流の加圧水型軽水炉(PWR)140万KWクラスの機器開発に,当然東芝も資金面から参画することになる。この開発で,従来の東芝の沸騰水型軽水炉(BWR)と,グループとしての品揃えが整うと言う分けである。

今まで,中国の支援によるパキスタンの原発など,どの様な技術的系統で成り立っているのか,私も時々間違えて読者から注意されているが,今回開発する140万KW級PWRは,「CAP1400」,と分類されるもので,従来の中型炉,「AP1000」,の」技術は既に中国企業に渡されており,今度の「CAP1400」が2017年にも開発を終わると,中国企業も巻き込んだ壮烈な国際競争が起きることになる,とされている。

現在,中国で運転中の原発は11基,建設中が26基,計画中が10基あり,市場が急拡大する見通しである。世界で見ると建設中の原発は66基、計画中は74基に達する。新興国のみならず,ドイツなど欧州各国も原発回帰の動きを見せている。また,中国と並ぶ新興国インドは,既にフランスと開発が進んでおり,日米企業も準備が終わって参入するが,韓国が,インドに対して協力を申し込んでいる報道がなされている。

○旅行用品の大型ショップ旅の雑貨店
http://bit.ly/c42ZsV

●110105A Thailand, bangkokpost.com
タイ政府は,パクバラ深海港の規模縮小に反論,ミャンマー代替
Officials call on govt to back deep-sea port
http://bit.ly/efCiLm
Senior Transport Ministry officials are urging the government to press ahead with the Pak Bara deep-sea port in Satun instead of shifting resources to the development of the planned port in the Burmese town of Dawei. Inspector-general Chula Sukmanop,Andaman coast, deep-sea port at Dawei,Laem Chabang port on the Eastern Seaboard,planned land bridge connecting the South China and Andaman seas

タイ政府は,ミャンマの東部沿岸,ダウエイ深海港プロジェクトで,従来のアンダマン海に計画されているパクバラ深海港の規模縮小を考えているが,港湾局幹部はこれに反対,パクバラの重要性を強調,中国雲南省との連携を示唆,東のラエムチャバンに匹敵とhttp://bit.ly/efCiLm

●110105B Thailand, Bangkok Post
メコン下流域初めての本流ダム,1260MWサヤブリダム
Dams will unleash untold misery
http://bit.ly/eUtpTq
Today, much like this mythical Greek tragedy, the decision-makers of the Mekong sub-region face a similar temptation in the form of a cascade of hydropower dams proposed for the Mekong River's mainstream. Strategic Environmental Assessment (SEA) report,Mekong River Commission (MRC),Xayaburi dam,11 mainstream dams,hard-to-swallow,at risk the livelihoods and food security of millions of people who depend upon the river's resource,be deferred for 10 years,over 50 more critical studies,resettle over 2,100 people,200,000 people would suffer a direct impact 23 fish species,Cambodia's Tonle Sap lake,Mekong Giant Catfish,95% of the Xayaburi dam's electricity,h Karnchang,major Thai banks including Kasikorn, Bangkok Bank, Siam Commercial and Krung Thai

メコン下流域初めての本流ダム,1260MWサヤブリダム,ラオス政府の提案でまさにパンドラの箱が開けられようとしている,水没移住は2000人,影響人口20万人,メコン河委員会の報告書は結論10年据え置きを提案,決定権はラオス政府など沿岸諸国 http://bit.ly/eUtpTq

●110105C Philippines, hydroworld.com
フィリッピン,ルソンのカガヤン水系,360MWマガット水力
SMEC wins contract for Magat hydro project in Philippines
http://bit.ly/hWNDdO
SMEC has been awarded a contract for feasibility studies of a pumped-storage addition to the Magat Hydroelectric Project (an existing 360-MW hydropower project) on the island of Luzon in the Philippines. SN Aboitiz Power (SNAP),Statkraft Norge (Europe's largest renewables company),Magat River, a major tributary of Cagayan River,SN Aboitiz Power-Benguet Inc,Binga hydropower plan

フィリッピン,ルソンのカガヤン水系,360MWマガット水力,SNアボイテスが揚水発電所付加を含めて,修復増設のFSをSMECに委託した。SNAPは,更にビンガ水力の修復増設を考えている。SNAPは欧州のRE企業スタットクラフトと合弁を組む http://bit.ly/hWNDdO


○東芝、中国企業と大型原子炉を開発 コスト分担
http://s.nikkei.com/fmext1
東芝、中国企業と大型原子炉を開発 コスト分担,世界需要拡大に対応,米ウエスチングハウス(WH)を通じて中国の国策原子力企業、国家核電技術(SNPTC)と大型原子炉を共同開発する。SNPTCが主導する開発計画にWHが参画、2017年ごろの実用化 http://s.nikkei.com/fmext1

○東芝が続伸、中国で大型原子炉を共同開発へ
http://bit.ly/g2mp0Y
東芝が続伸、中国で大型原子炉を共同開発へ, 今回開発するのは現在、世界で主流の加圧水型軽水炉で、東芝が手掛ける沸騰水型軽水炉と合わせ、原子力発電の世界需要の拡大に対応するとしている。国家核電技術が主導する計画にウエスチングハウスが参加し、2017年http://bit.ly/g2mp0Y

○日本の技術・規格、国際標準化へ官民連携 鉄道や医療
http://s.nikkei.com/dRxYiA
日本の技術・規格、国際標準化へ官民連携 鉄道や医療,鉄道・水道事業、ヒトゲノムを活用する先端医療、次世代自動車、家電製品などを戦略分野に選定。官民の連携組織を新設して国際機関に日本標準による規格統一を提案し、交渉を優位に進める。国際標準へhttp://s.nikkei.com/dRxYiA

○パキスタン・パンジャブ州知事、警護官に撃たれ死亡
http://bit.ly/erJLka
パキスタン・パンジャブ州知事、警護官に撃たれ死亡,イスラマバード警察の報道官によると、警護官は犯行の理由について、同知事がイスラム教預言者ムハンマドを冒涜(ぼうとく)したためなどと話している。タシール知事は、イスラム教やムハンマド、聖典コーラン http://bit.ly/erJLka

○金総書記「私は中国を信用していない」
http://bit.ly/dOmTmF
金総書記「私は中国を信用していない」,金総書記は玄会長に「北朝鮮と日本との関係は過去最悪」とし、「中国を信じていない」と発言した。韓国については「統一省ではなく、北朝鮮を理解していない外交省が主導している」「李明博政府は、なぜ前政権の南北対話http://bit.ly/dOmTmF

○中国南部を大寒波が襲う、道路凍結で鉄道客が激増
http://bit.ly/gQQqSp
中国南部を襲った記録的な寒波のため4日現在、鉄道の乗客急増、高速道路の閉鎖、野菜の値上がりなど各地で混乱が起きている。中央気象台によると、今後数日は雪の天気が続くとみられ、各地政府が緊急対策に乗り出した。中国広播網など各メディアが伝えた。http://bit.ly/gQQqSp

○2020年にもメコン流域鉄道完成へ=中国のエネルギー安全保障に貢献
http://bit.ly/eDwwCl
「中国が『メコン流域鉄道』建設に参加=米国の海上利益に挑戦」を掲載した。10年8月拡大メコン地域(GMS)経済協力閣僚級会議で、中国の雲南省昆明市からメコン諸国(タイ、ラオス、ベトナム、カンボジア、ミャンマー)を経由し、マレーシア、シンガポールへhttp://bit.ly/eDwwCl

○韓国政府、インドと原子力発電所事業協議の見通し
http://bit.ly/hLxHeB
韓国政府、インドと原子力発電所事業協議の見通し,尹長官は17日にインドの首都ニューデリーで開かれる韓国・インド財務相会議で、両国の包括的な経済貿易緊密化協定(CEPA)、原発建設事業の受注など、さまざまな分野での経済協力を模索する。CEPAhttp://bit.ly/hLxHeB

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