フォト
無料ブログはココログ

« 日露首脳会談とロシアの身勝手さ | トップページ | 中国の石炭は価格統制が大目標 »

2010年11月20日 (土)

インドの石炭開発に環境が抵抗

【日刊 アジアのエネルギー最前線】インドの石炭開発に環境が抵抗
http://my.reset.jp/adachihayao/index.htm

昨日は泉南で測量作業をやっていて2日間も更新をさぼって,ごめんなさい。余りの好天に紅葉を楽しみながら,年齢を考えず久しぶりに3ハーフを行ってしまって,疲れた感じ。さて,昭和39年,と言えばまさに日本の高度成長が佳境に入ってきた時代,高速道路や新幹線や更には東京オリンピックで,私も長男が生まれて,何とこれからの人生は素晴らしいんだろう,と希望に燃えていた,私,29歳か。

その頃,木曽川の木曽発電所を作るために長野県の上松にいたが,今でもはっきりと覚えているのは,上松の事務所の中で付けているラジオが,炭坑事故を速報しながら,犠牲者が400人を越えた,と悲痛な叫びを上げていたことだ。最近になっての中国の炭坑事故を見ながら,中国って何とひどい国か,と言う人もいたが,日本も40年前には大きな犠牲を強いながら,エネルギーを享受していたのだ。

インドは,4,000MWクラス大規模石炭火力プロジェクトUMPPで電源不足を一気に解消しようと頑張っていて,全部で11カ所の計画のうち3カ所が開発企業も決まって計画推進中である。炭鉱開発と発電所開発を対にして進めている。インドでは大規模な炭坑事故で犠牲者が出た,という話は聞いたことがないが,どうも中国やかっての日本が,坑道方式で石炭を生産しているのに対して,インドは露天掘りが多いからだろう。

実際のシーンはなかなか頭に描けないが,露天掘りの炭鉱を開発するのに,相当の森林伐採が伴うようだ,当然だろう。私の注目しているラメシュが環境大臣になってから,森林伐採に対する規制が厳しくなって,石炭のみならずダム建設でも,森林伐採の許可を得るのが大変に難しくなっている。ラメッシュは国会議員の政治職であるが,前職は電力省副大臣で,随分強引に電力プロジェクトを進めていた。

彼が環境大臣になったのは,昨年12月のコペンハーゲンの気候変動会議の直前であるが,頻繁に北京に飛んで中国政府と協議を重ね,先進国のポスト京都議定書をぶっ壊す主役の一人となっている。この11月末にメキシコでCOP16が開かれるが,今日の日経は,合意は無理だろう,と言っている。国連の報告書のねつ造が非難されたり,地球温暖化対策は,生死の境目に達したと思う。

地球温暖化,もしそれが真実ならば,原子力発電所は,世界のエネルギー供給の決め手になる,と私たちも思っているが,今日の日本の記事でも,九州電力の川内原発増設知事同意 安全確保へ独自策強化、温排水調査海域拡大へ,と報じている。また福井では日本原子力研究開発機構の「第7回敦賀国際エネルギーフォーラム」が開かれていて,日本の高速増殖炉もんじゅが話題となっている。

もんじゅの落下事故を見ていて,どうして日本人はこのようなプリミティブで深刻な事故を防げないのだろう,と思ってしまう。美浜の送水パイプの事故や,JR関西の福知山線事故のように,全く初歩的で結果が重大,というものだ。私も夜中にパソコンに向かっていて,熱いお茶を取り上げて火傷しながらパソコンの上に熱湯をぶっかけ,致命傷を与えたことがあった。もんじゅの事故と全く一緒で,どうして炉の外でつり上げなかったのか。

原子力機構の鈴木篤之理事長は,時間はかかるが必ず復旧させる,と言っているが,私の目から見ても,絶対に復旧は無理でしょう,それでなくても技術的社会的にセンシティブな高速増殖炉の1号機を,そのままで問題なし,と誰が言えるのか。新入社員の時に,水圧鉄管をつり上げていた落下させた事故があったが,単純な水圧鉄管さへも,試験して大丈夫だから,と事故の鉄管を使うという人はいなかった。

結局,重要な核心部分には,投入する人材も予算も十分だが,それを支える二次的な部分からは注意が抜けている。新幹線には最高の安全装置を付けるが福知山線ではカーブの修正さへ行っていない,美浜でも原子炉は最高の技術だがそれに繋がるパイプなどは点検も行われていない。もんじゅの炉には最高の技術を投入しながら,その上をクレーンで通過する荷物には誰も目をくれない,大きな教訓ではある。

中国の次の権力者,習近平国家副主席が複雑な動きをしている。産油国で注目されているアンゴラを訪ね,中国とアンゴラの関係を「戦略的パートナー」に引き上げるよう求めた,と言う。アンゴラの前は,南アフリカ,アンゴラの次はボツワナを予定している。資源確保が目的とされ,欧米はその人権軽視を問題にしているが,彼は気にしていない。中国にとって一つの焦点はステンレスに欠かせないクロームという,中国にはないという。

1990年代初め,カンボジアにホテルがなくて,香港企業がプノンペンの川に豪華なホテル船を浮かべて,我々も随分お世話になった。電力不足で一日16時間停電というパキスタンの商都カラチの港に,230MWという巨大な発電機を積んだ電力船が碇を降ろした,トルコ企業で5年契約という,燃料はファーネス油,値段は書いてないが高いだろう,これを欲しがる町は多い,マニラ,ハノイ,ホーチミン,ヤンゴン,プノンペンなど。


●101120A Pakistan, google.com
パキスタンのカラチ港に世界最大230MWの電力船着岸
Power ship to supply electricity-starved Pakistan
http://bit.ly/9uiLXN
The world's largest ship-based power plant has arrived off the Pakistani coast to try to mitigate the country's chronic electricity shortages, a company official said Friday.,Taliban insurgency,furnace oil,230 megawatts,Turkish owner Karkey Karadeniz Electrik,five-year contract,southern port city Karachi,Kaya Bey,estimated 5,000 MW,16 hours per day

パキスタン,一日16時間以上の計画停電で産業が壊滅的な打撃を受けている,南部カラチ港に世界最大230MWの電力船が着岸,5年の契約でトルコの企業,燃料はファーネス油,不足5000MWで焼石に水だが,当面カラチに,価格は書かれていない http://bit.ly/9uiLXN

●101120B Philippines, Manila Bulletin
フィリッピンのルソンは2013年に新規2000MW確保の目処
New 2,000-MW capacity coming after 2013
http://bit.ly/bW7v5W
The estimated 2,000 megawatts of additional capacity committed by both local and foreign investors will plug the country’s power shortfall from 2013 onwards, but Energy Secretary Rene D. Almendras admitted that the next two years would still be critical.,Infrastructure Philippines 2010 Conference,Luzon,take 3 to 5 years,600-megawatt capacity of GN Power,1990s power crisis

フィリッピン,アルメンオラス・エネルギー長官が,2013年以降に国内及び海外企業の投資による2000MW新規電源の見込みがついているが,なお,この2,3年の供給には問題があると。GNパワーの600MWなど,1990年危機は避けたい http://bit.ly/bW7v5W

●101120C India, Economic Times
インド,4番目のUMPP,オリッサのベダバハール,環境で遅れ
Bids for 4000 MW power project in Orissa to be delayed:Shinde
http://bit.ly/9wm8DE
Government on Thursday said invitation of bids for a 4,000 MW ultra mega power project in Orissa would be deferred for the fourth time on environment issues . ,bids for Orissa UMPP,Power Minister Sushil Kumar Shinde ,Bedabahal UMPP in Orissa,November 30,Ministry of Environment and Forests (MOEF),coal blocks--Meenakshi, Meenakshi-B and Dip side of Meenakshi,forest clearance ,'no-go' category,Sarguja in Chhattisgarh,to add about 1,00,000 MW of power,Sasan (Madhya Pradesh), Tilaiya (Jharkhand) and Krishnapatnam (Andhra Pradesh) Tata Power,Mundra in Gujarat

インドの4000MW大規模石炭火力UMPPのササン,ティライヤ,クリシュナパトムに続く4番目のプロジェクト,オリッサ州のバダバハール計画,炭鉱開発で環境省が森林伐採の許可を与えず,更に遅延の見込み,他にも炭鉱開発で問題のプロジェクトあり http://bit.ly/9wm8DE

●101120D India, Economic Times
インド,ラジャスタンの1400MWコタ原子力に国家石油26%参入
IOC to pick up 26% stake in NPCIL Kota N-plant for Rs 900 cr
http://bit.ly/aomK49
State-run oil marketing company Indian Oil on Friday said it will invest about Rs 900 crore to pick up a 26 per cent stake in Nuclear Power Corporation's 1,400-MW atomic power project at Kota, in Rajasthan. ,1,400-MW (2x700-MW) nuke plant at Kota,completion by 2015-16,debt equity ratio of 70:30,Merrill Lynch, Citigroup, ICICI Securities, Morgan Stanley, SBI Capital and UBS,government's Rs 40,000 crore,disinvestment programme,64.57 per cent from the existing 78.92

インドのラジャスタン州,原子力公社NPCの1400MW(700MW2機)のコタ原子力発電所,2015~16年運転開始が予定されているが,国家石油IOCが26%資本参入へ9000万ルピーを準備,資本債務比率は70対30
http://bit.ly/aomK49

●111020E Philippines, business.inquirer.net
フィリッピン,LNG基地の応札は国内企業と2つの海外企業
Natural gas sector attracts foreign investors
http://bit.ly/bkYtMb
The country’s natural gas program may finally get the boost it needs as two foreign investors and one local proponent have submitted separate proposals to put up liquefied natural gas terminals and power plants.,Energy Secretary Jose Rene D. Almendras,Bataan, Southern Luzon and Davao.,source natural gas from Australia,Philippine National Oil Co. (PNOC),Sarangani and Davao,Australia and Papua New Guinea,at least $5 billion,between 2009 and 2014,natural gas pipelines in Luzon and gas-fired power plants,423 kilometers of transmission and 504 square kilometer of distribution pipelines,140-kilometer pipeline from Bataan to Manila (BatMan 2)

フィリッピンのアルメンドラス・エネルギー長官がLNG供給で,現在国内企業1社,海外企業1社が入札に応じている。LNGは豪州から輸入するが,基地はルソンのバターンとミンダナオのダバオを考えている,発電所も含む,5年間で50億ドル投資 http://bit.ly/bkYtMb


○COP16、難航必至 11月末開催「ポスト京都」望み薄
http://s.nikkei.com/b0wXkz
温暖化ガス削減の数値目標を定めた京都議定書は2012年に達成期限を迎える。今月29日からメキシコのカンクンで開く第16回気候変動枠組み条約締約国会議(COP16)で、13年以降の次期国際枠組み合意は難しい情勢だ。排出量の多い米国や中国が参加しない http://s.nikkei.com/b0wXkz

○国際協力銀、東南アジア通貨建て融資組成を支援
http://s.nikkei.com/91DnBq
国際協力銀行(JBIC)は東南アジアに進出する販売金融会社向けに現地通貨建て融資の組成を支援する。22日に三菱東京UFJ銀行がインドネシアでヤマハ発動機製二輪車のローンを手掛ける会社に実行するルピア建て融資を保証する。為替変動リスクhttp://s.nikkei.com/91DnBq

○民間出身で初の駐中国大使 「丹羽外交」本格始動
http://bit.ly/dlwQLs
民間出身で初めての中国大使として注目され、赴任後は尖閣問題の対応に追われてきた丹羽宇一郎大使が地方視察を開始し、「丹羽外交」を本格化させました。丹羽大使は、17日から3日間の日程で天津市と唐山市を訪れ、経済開発区などを視察しました。天津市http://bit.ly/dlwQLs

○川内原発増設知事同意 安全確保へ独自策強化、温排水調査海域拡大へ
http://bit.ly/bwqXU0
九州電力の川内原子力発電所(薩摩川内市)3号機増設計画で19日、国の「重要電源開発地点」指定に同意を表明した伊藤知事は、温排水調査海域の拡大など安全性確保のために県独自の方策を強化することを明らかにした。九電が環境調査を県などに申し入れてから10年余http://bit.ly/bwqXU0

○中国副主席、アンゴラと「戦略的パートナー」に
http://s.nikkei.com/bPMGRx
アフリカ諸国を歴訪している中国の習近平国家副主席は19日、有力産油国のアンゴラを訪問しドスサントス大統領と会談した。習氏は中国とアンゴラの関係を「戦略的パートナー」に引き上げるよう求めた。中国の次期国家指導者として長期的な関係強化http://s.nikkei.com/bPMGRx

○もんじゅ役割、課題を議論 敦賀でフォーラム開
http://bit.ly/cePDMj
日本原子力研究開発機構の「第7回敦賀国際エネルギーフォーラム」(福井新聞社後援)は19日、敦賀市の若狭湾エネルギー研究センターで始まった。2日間にわたり、世界の高速炉開発の取り組みを紹介するほか、高速増殖炉「もんじゅ」(同市)の役割や課題を考える。 http://bit.ly/cePDMj

最近のショッピングリスト

送料わずか70円~で日本からお届け!楽天国際格安配送
http://bit.ly/cZSj1R
○シャープ ブルーレイディスクレコーダー BD-HDW43
http://bit.ly/daa2PS
○超小型プロジェクター「Cinemin Swivel」
http://bit.ly/bHmv5g
○ソーラー充電可能なiPhone用バッテリージャケット
http://bit.ly/coE4KG
○レッツノートお取り寄せ10日程度,Panasonic CF-F9JYFNDR,
http://bit.ly/a7yRTF
○スーツケース激安店FKIKAKU送料無料・保証付
http://bit.ly/bXKNLu
○旅行用品の大型ショップ旅の雑貨店
http://bit.ly/c42ZsV

« 日露首脳会談とロシアの身勝手さ | トップページ | 中国の石炭は価格統制が大目標 »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: インドの石炭開発に環境が抵抗:

» 楽天 [楽天]
楽天でお買い物ですか? 楽天トラベルですか?良いことばかり書いてある口コミを100%信じてはいけませんよ。よ〜〜〜く、よく注意して口コミを読んで楽天のお買い物をお楽しみ下さい。 [続きを読む]

» 太陽光発電価格 [太陽光発電価格比較]
太陽光発電価格比較が匿名、無料でできる。今なら国や市町郡が日本の二酸化炭素を減らす為に補助金を出しているので今がチャンスです。 [続きを読む]

» 太陽光発電価格 [太陽光発電価格]
エコポイント申請書が匿名、無料でできる。今なら国や市町郡が日本の二酸化炭素を減らす為に補助金を出しているので今がチャンスです。 [続きを読む]

« 日露首脳会談とロシアの身勝手さ | トップページ | 中国の石炭は価格統制が大目標 »