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2010年10月28日 (木)

パキスタンはブンジダムを中国に渡すのか

【日刊 アジアのエネルギー最前線】パキスタンはブンジダムを中国に渡すのか
http://my.reset.jp/adachihayao/index.htm

水力発電というのは,例えば三峡ダム発電所というのは,100万平方km,日本の国土の3倍の広大な面積に降った雨を,三峡ダムサイトという点に集めて,30GWオーダーの巨大なエネルギー変換を行っている。この広大な面積の雨は,人間がわざわざ集めてこなくても,神様が人類の為に造り賜うた河川がダムサイトまで運んできて下さる。元々は面のエネルギーだが,人類はそれがあたかも点のエネルギーの如く使うことが出来る。

同じ太陽の生み出すエネルギーではあっても,太陽光,風力のエネルギーは人類が自ら面に展開しなければ集めることが出来ない。バイオマスの発電所も地球に広がるバイオ原料を人類が集めてこなければ,そのエネルギーを集約できない。火力は,石炭や原油,ガスなどを集めてこなくてはならないが,比較的まとまった形で分布しているから,集約は比較的容易である。更に集約度が増したものが,原子力発電所だろう。

今朝の朝日新聞にシェールガスの記事が出ていて,図を交えながら易しく解説してあった。3,000mまで掘ってシェールの岩盤に到達したところで,横穴を広げてその横穴から水圧と薬品注入で岩盤を破砕し,シェールガスを孔に導く。私が注目したのは,その横穴の長さである。図では約1kmで,恐らく円形の面のように配置するのだろう,結局,1平方kmを単位に,ガス取り出し孔が地球上に分布することになる,と理解する。

この1平方kmという面積は集約度が高いとは言えない,三峡ダムの流域に配置すると,100万本の孔が必要になる,だから私は,シェールガスというのは太陽光や風力のような面的なエネルギーに近いと考える。朝日によると,地球上のシェールガスの包蔵量は,一般的な天然ガスの50%にも相当する3200兆立方フィート(TCF)といわれていている。因みに,大発見といわれるミャンマー沖のガス包蔵は,60TCFである。

莫大な量で,まさに世界のエネルギー地図を塗り替えるような話だが,私の言いたいのは,集約度の低いエネルギーは環境問題を惹起する,シェールの岩盤を砕くときの薬品に問題があるような感じである。オバマ大統領が,11月6日にインドを訪問する。インドが期待しているのは,米国だけが持つシェールガスの技術をインドに移転する協定を期待している。インドは2011年にもシェールガス探査の入札に漕ぎ着けたいようだ。

話は変わって,国境未確定のカシミールである。パキスタンのザルダリ大統領は,何度も中国に足を運び,水力発電所の建設支援を訴えている。特に注目すべきは,50~60億ドルを必要としている7,000MWのブンジ水力ダムである。このプロジェクトには,日本工営が必死にしがみついている。日本工営が手を引くと永遠に日本はこの地域の大事業から見放される。まさに日本工営は日本の開発陣の横峰さくら見たいな存在。

7,000MWのブンジ水力ダムがどこにあるか,地図を広げると,これはインダス河上流のカシミールにある,最上流である。中国の国境までは僅かに120kmである。目の前には標高7782mのラカホシ岳が聳えるヒマラヤの西部である。このカシミール地域は国境未確定地域で,パキスタン実効支配地域は全体の35%で,他にインドが45%,中国が20%を支配している。

このブンジ水力ダムへのザルダリ大統領の支援要請,これは中国にとっては渡りに船である。中国はパキスタンに対して大きな野望を持っており,一つはカラコルムハイウエーで,既に完成していざというときは,中国軍が南下できる。パキスタンの南西部のグワダール港は,中東への最短のアクセスとして中国が重要視,既に支援をしている。それに,イランからのガスパイプラインが,重要性を増す。

そう言うわけで,中国はダムのために50億,60億ドルぐらいは惜しくなく,パキスタンもこれをBOT方式で開発することに合意している。そこでインドの見方だが,お坊ちゃんのザルダリ大統領の一方的な提案に対して,この国境を争っている地域に,中国は7000MWの発電所を建設するために大部隊を派遣する,果たして最終的にパキスタンがこれを許すだろうか,と言う見方をしている。

インドネシアが騒がしい,何かインドシナ列島の下で,日本列島沈没のような動きがあるのではないか,とまで疑わさせられる,噴火と地震と津波である。私のJICA当時に友人で建設省から来てアジアの災害を専門にしていた渡辺正幸氏が,災害に関する原書の翻訳,「防災原論」を刊行した。防災の専門家である渡辺氏が,大量の鱗が目から落ちた,といっているもので,関心のある方は見てあげて下さい。
http://my.reset.jp/adachihayao/watanabe.htm


○101028A India, thehindu.com
インド,オバマ大統領訪印に際し,シェールガス開発支援期待
Shale gas agreement likely during Obama visit
http://bit.ly/dofFFs
Seeking to expand its reach and search for oil and gas assets, India is likely to sign an agreement with the U.S. for cooperation in exploiting unconventional shale gas reserves during the forthcoming visit of American President Barack Obama next month.,Petroleum and Natural Gas Minister Murli Deora,Petroleum Secretary S. Sundareshan,U.S. Geological Survey,by the end of 2011,Reliance Industries,November 6-8,in basins in western, central and northeastern parts,Cambay (in Gujarat), Assam-Arakan (in the Northeast) and Gondwana (in central India)

インド,11月6日のオバマ大統領訪印に際し,インドにおけるシェールガス開発に対する米国の支援で協定を交わすことを期待している。2011年末までに調査発注を視野に,米国地質局との協力を得る,当初の対象地域は,グジャラートなど3地域を想定 http://bit.ly/dofFFs

○101028B Pakistan, deccanherald.com
パキスタンが実効支配するカシミールでのブンジ水力は進めない
China’s presence in PoK worries India
http://bit.ly/c5wlB9
While the Sino-Pak nexus has always been a matter of concern for India, what has exacerbated the matter further is the degree of seamlessness the two countries are fast acquiring in the Pakistan occupied Kashmir (PoK) region.,Gilgit-Baltistan region,Prime Minister Manmohan Singh,Wen Jiabao,possession of 45 per cent and Pakistan 35 per cent,China occupies about 20 per cent,Kashgar, in north-west Chin’s Xinjiang Uighur Autonomous Region,Gwadar in Balochistan,Sino-Pak collaboration in hydro-power project in the PoK region,to generate 7000 MW of electricity,$ 6-7 billion,Bunji in Northern Areas,build, operate and transfer

パキスタンが実効支配するカシミールで7,000MWのブンジ水力ダムが,中国企業のBOTで進められようとしているがインドは実施不可能と見ている。実質的に中国がパキスタン地域を実効支配することになる,シン首相と温家宝首相の緊密な連携あり http://bit.ly/c5wlB9

○101028C Thailand, Bangkok Post
タイの東北部から中部にかけて,厳しい洪水被害に曝されつつある
Run-off from flood-stricken Northeast heads for Mekong
http://bit.ly/ap3H0y
Run-off from heavily flooded northeastern provinces is heading towards the Mekong River which borders Ubon Ratchathani, causing havoc along the way.,Maha Sarakham and Surin along the Chi and Mun rivers,Khong Chiam district of Ubon Ratchathani,Ubolratana Dam in Khon Kaen,Chaiyaphum,24,000 rai of farmland,river banks was 1.2 metres yesterday,Tha Tum, Chumphon Buri and Rattanaburi,2,400 people living in Muang and Warin Chamrap districts,Royal Irrigation Department,Uthai Thani's Muang district

タイの東北部から中部にかけて,厳しい洪水被害に曝されつつある。洪水の流れは勢いを増してムン川,チ川を流れ下っており,ウボンラチャタニのメコン本流へ流れ込むが,この間,堤防の余裕は1m程度しかなく,この数日,堤防決壊の恐れ,2千人避難 http://bit.ly/ap3H0y


○米、インドと経済連携強化 オバマ大統領が訪問
http://s.nikkei.com/bOqWFb
米ホワイトハウスは27日、オバマ大統領が11月6日から4日間の日程で、インドを初訪問すると正式発表した。経済連携の強化を進め、インド市場への輸出増を目指す。テロ撲滅や核問題、環境対策などでも協力を確認する見通しだ。20カ国・地域(G20)http://s.nikkei.com/bOqWFb

○中国が5カ年計画 目標にGDP成長率にあわせた所得増
http://bit.ly/9cOSDA
中国共産党は2011~15年の経済・社会の発展戦略の指針となる「第12次5カ年計画」の草案を発表した。国内総生産(GDP)の伸び率にあわせて国民の所得を増やすことを目標に盛り込んだ。近年、重視している海洋権益の維持についても明記した。http://bit.ly/9cOSDA

○シン首相、日本企業にインフラ整備への積極的参画を求める
http://bit.ly/94rmvv
シン首相、日本企業にインフラ整備への積極的参画を求める,,特にデリー・ムンバイ産業回廊プロジェクト,環境・エネルギー分野についても、日本からの協力を必要としており、環境に優しく効率的なエネルギー供給が可能となる原子力発電所建設での協力に期待 http://bit.ly/94rmvv

○10年後にG20の5強目指す―中国社会科学院
http://bit.ly/cVVYvp
中国社会科学院は北京で25日、「国家競争力白書――中国国家競争力報告書2010」を発表した。白書は、中国が2020に主要20カ国(G20)の5強に入り、2030年には国家競争力を米、EUに続く世界3位、2050年には米国に続く世界第2位の強国 http://bit.ly/cVVYvp

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